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発想のビビンバ

ChatGPTに競馬予想をさせてみる(大阪杯編)

ChatGPTというAIチャットボットが最近流行している。

ChatGPT(チャットジーピーティー、Generative Pre-trained Transformer)は、OpenAIが2022年11月に公開した人工知能チャットボット。原語のGenerative Pre-trained Transformerとは、「生成可能な事前学習済み変換器」という意味である。OpenAIのGPT-3ファミリーの言語モデルを基に構築されており、教師あり学習強化学習の両方の手法で転移学習されている。

出典:フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』

いわば会話のAIなので、専門外と言える競馬の予想をさせてみる。すでに競馬を専門としたAIはかなりの数存在しているのですが

 

ChatGDPの競馬知識ってどれくらいのもんなの?

予想してもらう前にまず、ChatGDPにどれくらい競馬の知識があるか聞いてみる。

手始めに、以下のような質問をした。

ChatGPTとのやりとり


いつから日本は南米になったんだ?*1

名前はちゃんとできているのに細かい部分に粗が出過ぎている。

 

ついでこんな質問もしてみる。

ChatGPTとのやりとり

これはひどい。クラシック競走の「それぞれ一回しか挑めない」という重要性の根幹をぶっ壊してきた。

生まれ年とかつっこむべき場所はいっぱいあるのに、それすらしたくなくなるほどにひどい。

オルフェーヴル2回出てくるし、それぞれの生まれ年が違うのもひどすぎる。

まて、トウショウコングという名前の競走馬なんていたか?*2

 

という有様で、今から「ChatGPTの競馬知識がひどすぎる」というタイトルに変えてもいいのだが、当初の目的である今日の大阪杯を予想させてみる。

 

大阪杯を予想させる

予想をさせるにあたって、以下の情報をChatGPTに教える。

  • 各出走馬には数十文字の解説がついている。なおこの解説は筆者自身が書いたものである。
  • 解説中に登場する競走の格付けについては、ChatGPTにその序列を教える。
  • 最終的には、16頭の中から5頭を3着以内に入る推奨馬として選んでもらう。(的中したかどうかは推奨馬の3連複ボックスで判断する)

なお解説文に際して、大阪杯以外の競走の開催競馬場およびその馬場・距離は明記していない。(そこはChatGTPを信用する)
また、ChatGPTが今回の出走馬と関係ない競走馬を上げることを極力防ぐため、今回出走しない競走馬の名前は解説には書いていない

 

以下にChatGPTに与えた文章を記す。

そのために、私が少し知識を教えますので、それを理解してください。
大阪杯とは、阪神競馬場の芝2000メートルで行われるG1競走です。
・競馬の競走には格付けが存在し、G1が最も上級の格付けです。以降、G2、G3、リステッド、オープン、3勝クラス、2勝クラス、1勝クラス、未勝利という順番で格付けがされています。大阪杯は最上級のG1の格付けを得ています。
それでは、次の指示があるまで待機してください。

(ChatGPT返答:了解しました。大阪杯と競馬の格付けについての説明ありがとうございます。指示がありましたらお知らせください。)

以下に大阪杯に出走する16頭の競走馬の簡単な解説を与えます。この解説を熟読し、大阪杯で3着以内に入ると予想される5頭を提示してください。

  1. ジェラルディーナ 5歳牝馬
    母は三冠牝馬、父はG1を6勝した良血馬で、昨年の夏から本格化し、G2オールカマー、G1エリザベス女王杯と連勝し、G1有馬記念では3着に入っています。
  2. マリアエレーナ 5歳牝馬
    昨年のG3小倉記念では先述したジェラルディーナ、後述するヒンドゥタイムズに5馬身の差をつけ勝利しています。しかしながら、G1天皇賞秋や、前走のG2金鯱賞では不利を受けそれぞれ7着、8着と破れています。
  3. モズベッロ 7歳牡馬
    2020年のG2日経新春杯の勝ち馬で、道悪だった2021年のG1大阪杯では三冠馬に先着しています。道悪が得意ですが、今回の大阪杯は良馬場で行われるでしょう。
  4. ノースブリッジ 5歳牡馬
    G3エプソムカップと、G2アメリカジョッキークラブカップの勝ち馬です。現役生活のほとんどを厩舎の中で過ごしており、今回の長距離輸送に対応できるかどうかが鍵になります。
  5. ワンダフルタウン 5歳牡馬
    阪神競馬場で行われたG3京都2歳ステークスと、G2青葉賞の勝ち馬です。そのほかに特筆すべきところはありません。
  6. ヴェルトライゼンデ 6歳牡馬
    怪我による長期休養から復帰したG3鳴尾記念とG2日経新春杯の勝ち馬で、なかでもG2日経新春杯では、重いハンデを背負いながらも勝利しています。また、G1ジャパンカップでも3着に好走しています。
  7. マテンロウレオ 4歳牡馬
    G3きさらぎ賞の勝ち馬で、G3中日新聞杯では、後述するキラーアビリティに惜しくも負けましたが、G2京都記念ではダービー馬に次ぐ2着に入っています。
  8. ラーグルフ 4歳牡馬
    前々走G3中山金杯の勝ち馬で、前走のG2中山記念では大外から追い込んでヒシイグアスの2着となった、今勢いに乗っている馬です。
  9. ジャックドール 5歳牡馬
    2022年のG2金鯱賞と、G2札幌記念の勝ち馬で、昨年のこの競走(G1大阪杯)では5着、G1天皇賞秋では4着になっています。2000mの競走を好んで使われています。
  10. ポタジェ 6歳牡馬
    昨年のこのレースの勝ち馬ですが、それ以降勝利はなく、G1では2桁着順が続いています。しかしながらこのレースが施行される阪神2000mでの成績は4走して3勝2着1回と極めて高相性です。
  11. スターズオンアース 4歳牝馬
    昨年、G1桜花賞・G1オークスを勝利し牝馬二冠となりましたが、G1秋華賞が3着だったため牝馬三冠を逃しました。その後は怪我で休養を取り、今回は秋華賞以来のレースとなります。
  12. キラーアビリティ 4歳牡馬
    2021年のG1ホープフルSの勝ち馬ですが、G1皐月賞とG1日本ダービーでは良績を残せませんでした。しかし、G3中日新聞杯ではマテンロウレオをクビ差抑えて勝利しました。
  13. ダノンザキッド 5歳牡馬
    2020年のG1ホープフルSの勝ち馬ですが、それ以降勝利はありません。しかしながら、G1マイルチャンピオンシップと、G1香港カップで2着と善戦しています。前走のG2中山記念では11着に大敗しました。
  14. ヒシイグアス 7歳牡馬
    2021年のG3中山金杯・G2中山金杯と、2023年のG2中山記念の勝ち馬です。阪神でも、2022年のG1大阪杯で4着、G1宝塚記念では2着に好走しています。
  15. ヒンドゥタイムズ 7歳せん馬
    昨年の前半に去勢を行なってから成績が安定し、昨年夏のG3小倉記念ではジェラルディーナを抑え2着、そして前走G3小倉大賞典で初の重賞勝利を収めました。
  16. ノースザワールド 5歳牡馬
    前走の3勝クラススピカステークスで4勝目を挙げオープンクラス入りを果たしました。3勝クラスのレースでは2着が多く、大幅に相手が強化される中ででも相手なりに走る可能性があります。

ChatGPTの予想

大阪杯で3着以内に入ると予想される5頭は以下のとおりです。

  1. ジェラルディーナ
    母が三冠牝馬、父がG1を6勝した良血馬で、昨年の夏から本格化し、G2オールカマー、G1エリザベス女王杯と連勝し、G1有馬記念でも3着に入っている実力馬です。

  2. ヴェルトライゼンデ
    怪我による長期休養から復帰したG3鳴尾記念とG2日経新春杯の勝ち馬で、なかでもG2日経新春杯では、重いハンデを背負いながらも勝利しています。また、G1ジャパンカップでも3着に好走しています。
  3. ラーグルフ
    前々走G3中山金杯の勝ち馬で、前走のG2中山記念でも大外から追い込んでヒシイグアスの2着となった、今勢いに乗っている馬です。
  4. ポタジェ
    昨年のこのレースの勝ち馬ですが、それ以降勝利はなく、G1では2桁着順が続いています。しかしながらこのレースが施行される阪神2000mでの成績は4走して3勝2着1回と極めて高相性です。
  5. ヒンドゥタイムズ
    昨年のG1有馬記念で2着に入っており、前走のG2中山記念でも好走し、上位に食い込んでいます。また、阪神2000mでの成績も好調です。

 

というわけで、5頭選んでもらったが、ヒンドゥタイムズがおかしい。昨年の有馬記念に勝手に出されている上に2着に入っている。ボルドグフーシュが涙目だ。

とまだまだ粗があるが、ChatGPTは1,6,8,10,15を推奨した。予想の参考になるかどうかは別だが。

P.S. 筆者の予想は以下の通り。

◎マリアエレーナ

クロフネ×ディープインパクトの組み合わせは、父と母父が逆だがレイパパレ(2021年1着、2022年2着)やステファノス(2017年2着)があり好走が考えられる。ただオッズが予想よりどんどん低くなってる。20倍ぐらいだと思っていた。

以下

○ スターズオンアース
▲ポタジェ
△ジェラルディーナ
△ヒシイグアス
△キラーアビリティ

*1:南半球のいくつかの国では芝とダートが混合した三冠競走が行われている。

*2:JBISのデータベースで調べたら、ない競走馬の名前だった