Yatsukawa Fountain

発想のビビンバ

個人的新種牡馬評定(2024年2歳)

JRA新馬戦直前ではありますが、新種牡馬評定をやっていきたいと思います。ここからの1年間というよりは、産駒の走り全体を見渡して評価していきます。主な評価基準は血統です。以下、このように表記します
種牡馬
芝・ダート[適正,下限-上限(100m単位)] 10段階評価
[長ったらしいコメント]

順番は血統登録頭数順です。

ルヴァンスレーヴ

芝△14-20 ダ◎14-24 ⑧

ダート型クリスエス系。同父の種牡馬ストロングリターンがいるが、あちらがSSフリーなのに対して母父ネオユニヴァースで配合の自由度はやや下がる。ダート活躍とはいえ、配合によっては芝馬出る可能性ある。白砂◎でダート三冠も大丈夫。

サートゥルナーリア

芝◎14-24 ダ▲14-20 ⑨

母系を引き出す天才種牡馬ロードカナロアシーザリオ由来の芝根幹距離要素が追加された馬。ロードカナロアのスプリント要素は失われるが、その分スタミナがあってクラシックに乗れる存在。キングカメハメハ系の流れを汲んで牝系の引き出し力に長けており、産駒には1400m路線を歩む馬から2400m以上に長けたステイヤーまでさまざまなタイプが出てくるだろう。ダートもいけるが、3/4同血の半兄リオンディーズの産駒ダート馬代表のサンライズホークよりは、アクションプランのような中距離馬が多そう。ロードカナロア譲りの成長力も健在なら、レイデオロ同様活躍が遅い可能性もある。

ゴールドドリーム

芝× ダ◎14-24 ⑧

ゴールドアリュール系の後継候補。現在、ゴールドアリュール系はエスポワールシチーコパノリッキーが現状では優位(スマートファルコンもいるが、現状では中央適正の面で一歩置かれている状況)だが、この馬も引けを取らないと考えられる。先述した2頭、エスポワールシチーコパノリッキーは、母方は偏った米国型ではないが、本馬は結構米国に偏っているので、Nureyev≒Numberの3/4同血クロスでどれくらい戻せていけるかがポイント。無論白砂◎。

モズアスコット

芝○12-18 ダ△12-20 ⑥

父Frankelながら母系が米国寄りで本馬は芝ダートの両方をこなしたが、それが種牡馬では災いしそう。完成された配合のように見受けられ、ここから伸ばす方向が定まりにくいのが難点。SSフリーで使い勝手はいいから、専らサンデーの影響を薄めるのが目的。

ナダル

芝▲12-18 ダ◎12-20 ⑧

またダート型クリスエス系だけど、かなり仕上がりが早いタイプみたいで、2歳の早い時期なら芝でも活躍する下地はある。ただ母父Pulpitだから、長い目で見たらダート専のはず。白砂適正は微妙。

タワーオブロンドン

芝○12-16 ダ○12-18 ⑦

日本でもお馴染みのシンコウエルメス牝系に、欧米の種牡馬をバランスよく配置。SSフリーだが産駒もSSフリーの馬が結構あって、性質が二極化しそう。SS入りなら芝ダートのマイルでぼちぼちだろうし、SSフリーなら芝ダート問わずよりスプリントに出るはず。カスタマイズ性に富む種牡馬

フォーウィールドライブ

芝× ダ○12-18 ④

American Pharoahの国内後継の一番手はこの馬。ただ今後カフェファラオとかが待っていて、先細り傾向。American Pharoahの系統は、アメリカだと芝が中心だが、日本だと芝でのスピード不足でダートに回っている。本馬もそうだろうが、実績も能力も不足気味で全体的に厳しそう。母父More Than Readyだから、SSとのHaloクロスで狙うのが主な方策か?

ノーブルミッション

芝○12,18-26 ダ× ⑥

Frankelの全弟だが、こちらはバリバリの中長距離馬で、産駒の最頻値もそうなりそう。基本は米国寄りのSS系繁殖の影響を薄めつつかなり欧州に寄らせるのが目的だが、SSフリーのスプリンターは大活躍の素地あり。

ミスターメロディ

芝◎12-16 ダ◎12-16 ⑧

スキャットダディの系統は需要が旺盛で、種牡馬入り時点から種付け料が上昇している。ただ受胎率の悪さがネック。芝スプリントで活躍したが、血統が米国に振り切っているので産駒は芝だけではなくダートにも出そう。

フィエールマン

芝◎18-30 ダ△18-24 ⑦

芝長距離で好成績だが、中距離でも一線級の馬だった。血統はディープインパクトからさらに欧州に振っていていながら、典型的な長距離特化ではないのが高評価。母父父のGreen Dancerの日本輸入産駒にはエイシンプレストンがいるので、そのあたりでマイル向きに引っ張られているのだろう。産駒面はさらに欧州を伸ばすと非根幹距離に出てきそうなので、ディープ×Storm Catのように米国寄りが良さそう。ダートは米国寄り肌馬が長距離中心でたまに出す程度になりそうだから、ダート替わりの人気馬は期待しない方がいい。

ウインブライト

芝○18-26 ダ× ⑥

ステイゴールド系後継で、ビッグレッド系が結構プッシュしている。配合面ではゴールドシップのように米国寄り肌馬が前提で、そうでないなら芝長距離で先行力押し切りできる能力に長けたステイヤーでないと活躍は難しい。

エポカドーロ

芝○18-24 ダ× ⑤

オルフェーヴルの初年度産駒で、先行力を活かしたタイプだったから、それを強化するにしても中和するにしても欧州型の方が良さそうと感じる。ただこの辺りは難しくて、エポカドーロ自身が結構完成している部分もある。オルフェーヴル後継として活躍できる存在には遠いか。

シスキン

芝○12-16 ダ○12-18 ⑦(来年以降⑧)

アンブライドルズソング系だから早い時期から活躍できる。初年度は種付け中の事故で産駒数が少ないが、少ない産駒から活躍馬は出そう。ただ先述の通り早熟なので、早期デビューでないと厳しい。芝ダートは半々で、母系次第。

評価

総合
①サートゥルナーリア
②ルヴァンスレーヴ
ナダル
ゴールドドリーム
⑤フィエールマン
POG狙い
ナダル
②シスキン
③ミスターメロディ
④サートゥルナーリア
⑤ルヴァンスレーヴ

密かに気になる新種牡馬 オーヴァルエースを語る

2024年の2歳新種牡馬(ファーストシーズンサイアー)は37頭。そこから、個人的に注目している種牡馬としてオーヴァルエースを紹介する。

オーヴァルエースの基本情報

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ヘニーヒューズ
母 アブラシオ
母父 グラスワンダー

馬主 西森功
厩舎 美浦・高木登
生産牧場 梅田牧場
総獲得賞金 3651.8万円

競走成績
[3-0-0-0] 3戦3勝

2018/11/24 東京6R 2歳新馬 ダート1600m 良
蛯名正義(55.0) 単勝1.9倍(1番人気) 1着
1:38.9 (クロスパール -1.4) 上り36.1(1位)

2018/12/15 中京10R 寒椿賞(500万下) ダート1400m 稍重
蛯名正義(55.0) 単勝1.5倍(1番人気) 1着
1:25.6 (ケイアイターコイズ -0.2)上り37.3(2位)

2019/02/17 東京9R ヒヤシンスS(オープン) ダート1600m 良
蛯名正義(56.0) 単勝3.7倍(2番人気) 1着
1:38.6 (ヴァイトブリック -0.1) 上り36.1(1位)

ー中1年8か月(脚部不安)ー
2020/10/24 中央競馬登録抹消

2021〜 種牡馬(イーストスタッド繋養)
種付け料:受胎条件30万円、出生条件50万円

以上のように、3戦無敗のまま競走生活を終えたのがオーヴァルエース。血統面でも4代母はオークスシャダイターキンで、本馬の甥にはヴァルツァーシャル(現役・マーチS(GⅢ) 勝馬)がいる。脚部不安を遺伝する懸念はあれど能力はあると考えている。

【オーヴァルエース産駒の紹介】

①ロアリングフレイム(母チャンピオンダイヤ22)

高知最初の1億円ホースとなったスペルマロン(父*ロージズインメイ)の半弟。兄弟の傾向からして馬主はおそらくウエスト・フォレスト・ステイブルかその関係者だと思われるが、高知に入るのかなどの詳細は不明。

②フルグライト(母タガノディナー22)

唯一の中央早期登録馬で、美浦・堀内岳志厩舎で登録されている。半兄には岩手の芝重賞サファイア賞を勝利したブローヴェイス(父ストロングリターン)がいて、おじにはNHKマイルC2着のタガノブルグ(父*ヨハネスブルグ)と、かしわ記念2年連続2着のタガノビューティー(父*ヘニーヒューズ)がいる。馬主は豊井義次氏。

③ペイシャ冠が多い

など、全5頭がペイシャ冠をつけていることが確認されている。北所直人氏と西森鶴氏・功氏(親子関係)との共同所有馬につけられる冠なので、西森氏側からのアプローチと考えれば多くなるのは当然なのだが。

④能検受験馬がもういる

ヘニーヒューズ系といえば地方向きのダート種牡馬の枠となりそうだが、その点も抜かりなし。すでに地方競馬で能力試験に合格した馬が3頭いる。

  • ファザーズアイズ (牡)54.3(門別・田中淳)
  • ケイリドプシス (牝)50.2(門別・川島洋)
  • プチビーンズ (牝)51.9(大井・大宮和)

この中での注目はファザーズアイズか。門別リーディングの田中淳二厩舎の管理馬となれば注目度が高いが、タイム的にはケイリドプシスの方がいいので悩みどころ。

⑤2歳トレーニングセールで1210万円の産駒も

2歳トレーニングセールに上場された唯一の産駒、母トウシンヴィーナス22は、競り合いの末ノースヒルズが1210万円で落札した。近親には3歳現役馬でマーガレットS勝馬ナナオがいるのだが、元々本馬はサマーセールで220万円の一声だったことを考えると大躍進である。


オーヴァルエース 2歳馬全26頭

※先述のとおり、母トウシンヴィーナス22はサマーセールにて220万円(購買者は金子千恵)での市場取引履歴あり。

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(5/27追記:ジュエリーカグラ→川崎・平田正一、ノーベジタブル→金沢・佐藤茂

(5/31追記:リックタラキチ22(競走馬名リックフオ→門別・森山雄大)

(6/7追記:タイムゴールド22(競走馬名ピーエムナナ→川崎・酒井忍、ケイリドプシス→地方登録抹消・理由は不明)

 

POG2023-2024 振り返り

POGの2024-2025シーズンを迎えるにあたって、昨シーズンのnetkeibaPOGの指名馬を振り返ります。なお、中の人は最初の新馬戦前に一括で指名するタイプだということに留意。

以下、指名した馬はこのように表記します

母馬名21(性別、競走馬名)

父:〇〇(父系統)
母父:〇〇(母父系統)
生産牧場:〇〇ファーム
育成牧場:〇〇牧場
馬 主:〇〇(市場取引・クラブ馬の場合は価格を表記)
調教師:〇〇(現在の調教師で表記)
成 績:(2024/05/13時点)[1着-2着-3着-4,5着-6着以下] 初勝利時期(初勝利時点での競走数)
獲得賞金:〇〇.〇万円(付加賞金は含める)
コメント:〇〇


エスキモーキセス21(牡、競走馬名:ベトルス)

父:ハーツクライ(Tサンデー系/日)
母父:To Honor and Serve(エーピーインディ系/米)
生産牧場:社台ファーム
育成牧場:社台ファーム
馬 主:社台レースホース(300万円×40口)
調教師:友道康夫(栗東)
成 績:[1-0-0-0-1] 2024/2/17(2戦目)
獲得賞金:550万円
コメント:Winning Colors牝系。ハーツクライシアトルスルーの系統はドウデュースやハーパーといった活躍馬がいる配合。両方とも友道師の管理馬ということもあり選択。
夏の函館でゲート試験に合格したが、デビューは2月に遅れた。2戦目で勝利したが先を見込んで青葉賞などのダービートライアルをパス。今後のさらなる成長を楽しみにしている。


ニシノマナムスメ21(牝、競走馬名:セイウンチドリ)

父:ロードカナロア(キングマンボ系/欧)
母父:アグネスタキオン(Pサンデー系/日)
生産牧場:ガーベラパークスタッド
育成牧場:西山牧場育成センター
馬 主:西山茂行
調教師:村田一誠(美浦)
成 績:[0-1-4-3-1] 未勝利
獲得賞金:1,000万円
コメント:母母のニシノフラワー経由でSomethingroyalに至る牝系で、同じくSomethingroyal牝系であるロードカナロアとの牝系クロス(厳密には、Secretariat,Syrian Sea,The Brideの全きょうだいクロス5・6×5)を狙ったものだった。6月末デビューといい滑り出しだったが、賞金は持って帰るものの未だ未勝利。新馬勝ち以降全く着にも絡まなくなるよりはいいし、牝馬なので繁殖の世界が開かれている分牡馬より遥かに好待遇なのだが…

カンタービレ21(牡、競走馬名:ジャズ)

父:ルーラーシップ(キングマンボ系/欧)
母父:ディープインパクト(Tサンデー系/日)
生産牧場:三嶋牧場
育成牧場:三嶋牧場
馬 主:石川達絵
調教師:辻野泰之(栗東)
成 績:[1-1-1-1-1] 2024/5/5(5戦目)
獲得賞金:1,033万円
コメント:母カンタービレは2018年のフラワーCローズSの勝ち馬で秋華賞3着。本馬はその初仔で、父ルーラーシップ×母父ディープインパクトは最もありふれ、ある程度実績のある組み合わせだが、キセキ&ビッグリボンの全きょうだいは石川達絵オーナーを代表する馬である。
9月22日ゲート試験合格で12月17日デビュー。奇しくも母と同じ頃合でのデビューとなったが、2戦目での権利獲得失敗(9着)で放牧へ。春クラシックへの参戦権を失った形となったが、3月に3戦目を迎え、5戦目に勝ち上がる。引き続き在厩しているとのことで、夏の上がり馬として台頭できるかが鍵になりそうだ。

母クロコスミア21(牝、競走馬名:モカラルビー)

父:サトノダイヤモンド(Tサンデー系/日)
母父:ステイゴールド(Tサンデー系/日)
生産牧場:ディアレストクラブ
育成牧場:ディアレストクラブイース
馬 主:ヒダカ・ブリーダーズ・ユニオン(17.5万円×200口)
調教師:四位洋文(栗東)
成 績:[0-0-0-0-3] 未勝利
獲得賞金:0万円
コメント:母クロコスミアは府中牝馬Sの勝ち馬でエリザベス女王杯で3年連続2着の実績がある。欧州寄りの肌馬にサトノダイヤモンド牝馬が中長距離のレースで走るという見立てでの指名だったが、番組編成との乖離が起きているのが現実。母クロコスミアは2歳でもある程度走れてはいたが、完全にスタミナに出た本馬には2600mぐらいが適距離だったか。残り3ヶ月でどこまで?

母モーニングリズ21(牡、競走馬名:ブラックライズ)

父:キタサンブラック(Tサンデー系/日)
母父:Acatenango(ハンプトン系/欧)
生産牧場:チャンピオンズファーム
育成牧場:
馬 主:インゼルレーシング(5.6万円×475口)
調教師:清水久詞(栗東)
成 績:[0-0-0-0-5] 未勝利
獲得賞金:0万
コメント:近親には2017年にフランスのクラシック2冠を達成したBrametot(IRE)がいる血統で、キタサンブラックには欧州血統がいいだろうという見立てで、当年産駒数の少なかった中から選出。現時点でまだ未勝利の身だが、それだけにとどまらない問題を起こしてしまい……

母メイショウオウヒ21 (牡、競走馬名:メイショウソウタ)

父:ドレフォン(ストームバード系/米)
母父:マンハッタンカフェ(Tサンデー系/日)
生産牧場:三嶋牧場
育成牧場:三嶋牧場
馬 主:松本好雄
調教師:岡田稲男(栗東)
成 績:[0-1-0-1-1] 未勝利
獲得賞金:303万円
コメント:JpnⅠ2勝(当時)のメイショウハリオと、重賞勝ち馬テーオーロイヤル(当時)の弟。コルトサイアーの産駒成績をしている母で牡馬、かつ仕上がりの早いストームキャット系になって早い時期からの活躍を狙ったが、現時点では勝利に至っていない。気性、走りともにハリオ寄りのようで、12月の新馬こそ芝となったが、以降の2戦はダートを使って両方入着している。特にダート2戦目については2着になったが、ここで放牧となった。現時点では帰厩しており、2勝をあげてレパードSに出たいところ。

母ミッキーチャーム21 (牝、競走馬名:ミッキースピネル)

父:ロードカナロア(キングマンボ系/欧)
母父:ディープインパクト(Tサンデー系/日)
生産牧場:三嶋牧場
育成牧場:三嶋牧場
馬 主:野田みづき
調教師:中内田充正(栗東)
成 績:未出走
獲得賞金:0万円
コメント:ここまででわかると思うが、三嶋牧場の育成馬を積極的に指名していた。(これで3頭目)
ミッキーチャームは夏の上がり馬としてアーモンドアイの秋華賞で2着に迫ると、翌春の阪神牝馬SクイーンSを勝利した。その後は体調の不安からレースに出ることはなく繁殖入りした。そんな母の体調の悪さが影響しているのかは定かではないが、3歳3月になってやっとゲート試験に合格。そこから出走登録一歩手前まで行ったが再度放牧。未勝利戦の終了までに出走できるかどうかすらも怪しくなってきた。

母イシス21(牝、競走馬名:ダイタジェネシス)

父:ドゥラメンテ(キングマンボ系/欧)
母父:キングヘイロー(リファール系/欧)
生産牧場:グランデファーム
育成牧場:グランデファーム?
馬 主:中込哲太郎
調教師:中川公成(栗東)
成 績:[0-0-0-0-2] 未勝利
獲得賞金:0万円
コメント:全姉にドゥーラがいる血統で、無論その再現を狙ったわけだが、その試みは同じ全姉のドゥラッツォの再現という形になった。ただドゥラッツォより諦めは悪く、未だ中央での勝利を狙っているあたりはまだ希望がある。

母ジェラシー21(牡、競走馬名:カリーニョ)

父:ドゥラメンテ(キングマンボ系/欧)
母父:ハービンジャー(ダンチヒ系/欧)
生産牧場:ノーザンファーム
育成牧場:ノーザンファーム空港
馬 主:近藤英子
調教師:杉山晴紀(栗東)
成 績:[1-0-2-0-0] 2024/5/4 3戦目
獲得賞金:870万円
コメント:ドゥラメンテも欧州型の方がいいという持論の上で、推奨のあったハービンジャー肌馬を選んだわけだが、(昨年の青本をまだ持っている人は、P166を見てみよう。母父ハービンジャーについての記事があるぞ!)この人のメジャーな新種牡馬に対する逆張りはなんとかしたほうがいい。(先述の記事にはアーバンシックとレガレイラが推奨されていたぞ!)
本馬に戻ると、11月デビューで3着になったけど、5か月休養(なぜ?)して3月に復帰、5月に初勝利をあげた。うーん……

母リュズキナ21 (牝、競走馬名:ルージュスエルテ)

父:ハーツクライ(Tサンデー系/日)
母父:Storm Cat(ストームバード系/米)
生産牧場:ノーザンファーム
育成牧場:ノーザンファーム早来
馬 主:東京ホースレーシング(10.5万円×400口)
調教師:国枝栄(美浦)
成 績:[2-0-1-0-2] 2023/9/3 2戦目
獲得賞金:2286.6万円
コメント:ドゥラエレーデ枠(調教話題馬)として後から指名した。当初のコメント(牝馬だけどダービーへのクラシック登録を進言した)から中距離路線に進むものと思っていたが、東京最終週の新馬戦(1800m)は極度のスローペースを前に7着。2戦目、夏の新潟1400mでの勝ち上がりとなり以降マイル路線に向かうことになった。阪神ジュベナイルフィリーズを挫石で回避したり、クイーンC3着で賞金加算に失敗するなどあってGⅠ参戦は叶わなかった。(こういう馬はあんまり上がり馬にならないイメージがある)


(以下、東京ダービーが成績集計期間に含まれなかったためにnetkeibaPOGでは指名しなかったが、仲間内のドラフトPOGで指名した馬)

母ダンシングクイーン21 (牡、競走馬名:クリノユウセイ)

父:エピカリス(Dサンデー系/日)
母父:Giant’s Causeway(ストームバード系/米)
生産牧場:若林順一
育成牧場:不明
馬 主:栗本博晴
調教師:伊藤伸一(美浦)
成 績:[0-0-0-0-1] 未勝利
獲得賞金:0万円
種牡馬枠は遊びだと思っている中の人によるマイナー新種牡馬の選択、この年はエピカリス。クリノプレミアムの半きょうだいで、中央での登録が済んでいた馬というだけでの指名なのだが。まあ、3月の既走馬相手の初出走はタイムオーバーにならなかっただけマシとしか…

母ベルプラージュ21(牡、競走馬名:オペラプラージュ)

父:ニューイヤーズデイ(ミスプロ系/米)
母父:キングカメハメハ(キングマンボ系/欧)
生産牧場:追分ファーム
育成牧場:追分ファームリリーバレー
馬 主:G1レーシング(60万円×40口)
調教師:中内田充正(栗東)
成 績:[1-0-0-0-0] 2023/10/7 1戦目
獲得賞金:550万円
コメント:新谷功一厩舎のダート馬を狙った指名。新馬戦除外に対してフルゲート割れの同条件未勝利に出走させるという強気ぶりは勝利という形で身を結んだが、その後左前橈骨遠位端骨折による全治6か月の診断を受け休養。初出走の競走で2着となったブルーサンが雲取賞を勝利して羽田盃に駒を進めていることから、本馬の能力も相当のものがあると思われる。


反省

全体的に仕上がりの十分でない馬を指名したことで、出走の機会が削がれたこと。6月にデビューできた2頭が1000万円稼げていることを考えたら、早期デビュー馬で固める作戦は充分にある。netkeibaPOGは出走で10pt(賞金は1万円1ptのレートで1万円以下切り捨て)入るので作戦として有効だし……
その他:JRA-VANのシェアポイント狙いをやってみたい。今年の検討材料。

誤発案件?をやってしまった件について

[事象]

①廃止&開業をまたぐきっぷ(具体的には、新横浜[新幹線]名古屋[関西]天王寺[大阪環状]大阪[東海道]山科[湖西・北陸]敦賀[新幹線]東京(以下、[幹]) の、開始日それに付帯する3つの指定席特急券の発券および購入を武蔵小杉駅にて申し出。

敦賀[新幹線]金沢が経由として出てこないとの駅員の申し出から、敦賀金沢間を在来線に変更することを提案し、その経路(以下、[在])で発券された。

③3/16(新幹線開業後)を迎え、使用開始後途中下車駅の天王寺駅にて[在]→[幹]への乗車変更を申し出る。

なお、ここまでの段階で、3/16の名古屋駅再乗車時および、天王寺駅下車時にが乗車券[在]を弾いていた。ただ、途中下車駅の王寺駅では通過した。

④ここで誤発が発覚。敦賀[北陸]金沢が扱いとして間違っていた模様。

天王寺駅武蔵小杉駅で協議の末、[在]

は無手数料払い戻しされ、3/16を開始日とした[幹]が発券された


[原因]

路線廃止、開業をまたぐきっぷの発券(そもそも、3/15開始の[幹]も間違いらしいが、これは事象②で述べた通り発券できないのであり得ない)


[対策]

横浜市内[東海道幹・東海道]→大阪市内と、大阪市内[東海道・山科・湖西北陸・敦賀・新幹線]東京都区内というようにきっぷを分割するべきであった。(※実際には、行きは大津&京都での分割が最安)

 

[2024/07/25:追記]

再発券後のきっぷの画像を掲載。

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メモリアルヒーローファン投票で語る

まずレースに応じてノミネート数を決定する(10大競走…5 1995年時点で存在したG1…4 1996年以降に創設および昇格したG1…3 2017年に昇格したG1…2) ノミネートしたレースの中から実際に投票するレースを決定する。

以下、その決定されたもの

フェブラリーS(3)

コメ:地方馬と中央馬が対等に戦う時代がまた来てほしい


高松宮記念(3)

コメ:後の種牡馬としての活躍を見るにここでG1を取ったことはとても大事だった


大阪杯(2)
  • スワーヴリチャード(2018)
  • レイパパレ(2021)◎

コメ:秋華賞出てたらもしや勝っていたのでは?


桜花賞(5)

コメ:偉大な兄が制度に阻まれたクラシックを取ったことを評価。


皐月賞(5)

コメ:ミスターシービーのベストレースはよく菊花賞と言われるけど、こっちもいい


天皇賞春(5)

コメ:二強対決に割って入っていい!


NHKマイルカップ(3)

コメ:もう語るまででもない。人馬が紡いだサクセスストーリー


ヴィクトリアマイル(3)

コメ:一頭だけものが違うんだが


優駿牝馬(5)

コメ:世界を駆ける馬の唯一の国内勝利 あと名前がよすぎる


東京優駿(5)

コメ:やっぱりダービーは接戦がいいや


安田記念(4)

コメ:文字通りあの先に世界が見えた


宝塚記念(5)

コメ:強い牝馬という流行の先駆けはここにあると思う


スプリンターズS(4)

コメ:競馬に絶対はないということを知るには最良のレース


秋華賞(3)

コメ:どんな三冠牝馬よりもこの馬が支持されていたという興味深い事実


菊花賞(5)

コメ:「ニホンピロムーテーは1600メートルなら誰にも負けない。〜」という言葉に菊花賞の本質が詰まっている


天皇賞秋(5)

コメ:ウオッカvsダイワスカーレットは結局ここに行き着く気がする


エリザベス女王杯(5)

コメ:三冠を逃してなおも諦めぬ 四冠目は私がいただく


マイルチャンピオンシップ(4)

コメ:えっ!こんな死闘をした上でジャパンカップへ連闘⁉︎


ジャパンカップ(5)

コメ:同じような競馬は先駆者を優先すべき


チャンピオンズカップ(3)

コメ:屈腱炎にならなければ今よりもダート競馬の時計は進んでいただろうに


阪神ジュベナイルフィリーズ(4)

コメ:函館記念のレコードは洋芝になった以上超えるのは難しいなあ


朝日杯フューチュリティS(4)

コメ:ワンサイドゲームすぎる。


有馬記念(5)

コメ:後の種牡馬としての活躍を見ると、ディープとハーツの守備範囲の微妙な違いが現れているようでいい

 

ホープフルS(2)
  • サートゥルナーリア(2018)
  • コントレイル(2019)◎

コメ:流石にこれ。というか選択肢が少なすぎる。

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武蔵野S観戦記・回顧

・1年2カ月休養 9カ月以上000

メイショウウズマサ復帰。ついにこの時が来た。

(これは帰厩が判明した時の反応)f:id:yatsukawa:20231114113430j:image

Q.どれくらいマジなの?

A.このために関東から小倉まで行って本場開催の競馬場に初めて行くレベルです、お察しください。(2022/7/10 プロキオンS) ※当時は当日入場券がローカルのみの発売だった

武蔵野Sの馬番が11に決まった後に気づいてしまった時の反応f:id:yatsukawa:20231114113836j:imageワッショイしたさがすぎるだろ

パドック寒すぎるだろ

f:id:yatsukawa:20231114114331j:image

願掛けすぎだろ

f:id:yatsukawa:20231114114013p:image

脚部不安のブランク明けとは思えない調教駆け&行き脚

——しかし、逆噴射して15着入線(無事)——

ーーここから回顧ーー

展開の鍵を握っていたのは実質的にケイアイシェルビー。彼が超がつく早仕掛け(3コーナーに入ったところから‼︎)でメイショウウズマサは先頭を死守するために脚を使わされた形。冒頭(芝部分)でメイショウウズマサ岩田康誠が内に切り込んだ際に進路をカットしたのでそれもあるかもしれない。(戒告になりました)

馬群は先行好位までと差し以降に分かれているが、着順には概ねダート競馬上での実力差が出ているという評価でいいと思われる。

その中で、特記すべきと判断した馬は下記。

  • ケイアイシェルビー(4着):もともと2勝クラスは2100mで勝ち上がっていただけあって、スタミナはこのメンバーの中でも折り紙付きのものではあったし、それを最大限活かせる位置取りをしていたことは、この馬を知り尽くしていた藤懸貴志騎手にしかできない芸当。ただこういう馬が今後一番馬券で困る。(あとこの馬は父ディープインパクトなのだが、母はJRAのダート短距離重賞勝ち馬。よほど母系が強いんだなぁ〜)
  • ペリエール(9着):ヘニーヒューズ産駒は完成が早いので古馬になってくると相対的に能力が落ちることがある。根岸Sで距離短縮はしてくると思うので、そこまでは注視しておく。
  • ヘリオス(10着):走り自体はそれほど衰えているわけではないと思われるが、展開待ちが必要になった部分は衰えていると判断。「では、もうこの安定感には戻れません!」
  • タイセイサムソン(11着):この馬はスローペースの方が合う。テン5Fの経過はアハルテケSと武蔵野Sで時計上は全く変わらない58.4だが、馬場差を考えると大きく前有利の展開でアハルテケSは実質スローでいい。基本的に今後消しで妙味か。
  • メイショウウズマサ(15着):長期の休み明けは勿論の事、ケイアイシェルビーのロングスパートが効いて上がり39.1。距離短縮と相手関係で今後見直せる。脚部不安での休養だったので、プールも取り入れたいが10日間競馬が多いのが難所。
  • ステラヴェローチェ(16着):今後ダート使うなら逃げられそう、かつ距離長い方がいいと思われる。凡走の原因を砂被りとした場合には。(ただ、普通にダート向きではないとは思う)

高橋の月曜始まりカレンダーがレーシングカレンダーを自分で書き込みたい人に最高すぎる件

カレンダー商戦の季節、いかがお過ごしでしょうか。

競馬カレンダーも色々ある。JRAも配布(今は抽選になっていますが)したりするのでそれを使う人もいるだろうし、競馬新聞社が出したりなんかもあります。

ただ中の人、ダートオープンは最低でも把握しておきたい変人なわけでして、重賞だけでは物足りない訳です。それなら自炊すればいいじゃんということに気づきました。

これを2022年からやってきているのですが、やや悩みがありました。

「大きい」のです。これまで使っていたカレンダーはNo.E76 エコカレンダー壁掛(2ヵ月一覧・月曜始まり) | 高橋書店 だったわけですが、B4×2というサイズは書き込む文字は大きくできますが、書き込む時に机の結構な部分を占領していくわけです。というわけでこの小さい版を探していたのですが、2年経っての新事実、ありました。

こちら>>No.E94 エコカレンダー壁掛(2ヵ月一覧・月曜始まり) | 高橋書店

そうするとなぜ何故気づかなかったか?というところに入ってくるのですが…なんとこの商品は書店販売がほとんどない。(少なくとも訪れた書店ではこのサイズの日曜始まりのものはあったが、月曜始まりはなかった)

Amazonにはあります。

以上。おすすめカレンダーの話でした。

P.S.日曜始まりだと開催日が途切れます。だから、月曜始まりにする必要があったんですね。

 

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上…今年使用していたカレンダー(B4×2)

下…来年使用するカレンダー(B5×2)