Yatsukawa Fountain

発想のビビンバ

POG2023-2024 振り返り

POGの2024-2025シーズンを迎えるにあたって、昨シーズンのnetkeibaPOGの指名馬を振り返ります。なお、中の人は最初の新馬戦前に一括で指名するタイプだということに留意。

以下、指名した馬はこのように表記します

母馬名21(性別、競走馬名)

父:〇〇(父系統)
母父:〇〇(母父系統)
生産牧場:〇〇ファーム
育成牧場:〇〇牧場
馬 主:〇〇(市場取引・クラブ馬の場合は価格を表記)
調教師:〇〇(現在の調教師で表記)
成 績:(2024/05/13時点)[1着-2着-3着-4,5着-6着以下] 初勝利時期(初勝利時点での競走数)
獲得賞金:〇〇.〇万円(付加賞金は含める)
コメント:〇〇


エスキモーキセス21(牡、競走馬名:ベトルス)

父:ハーツクライ(Tサンデー系/日)
母父:To Honor and Serve(エーピーインディ系/米)
生産牧場:社台ファーム
育成牧場:社台ファーム
馬 主:社台レースホース(300万円×40口)
調教師:友道康夫(栗東)
成 績:[1-0-0-0-1] 2024/2/17(2戦目)
獲得賞金:550万円
コメント:Winning Colors牝系。ハーツクライシアトルスルーの系統はドウデュースやハーパーといった活躍馬がいる配合。両方とも友道師の管理馬ということもあり選択。
夏の函館でゲート試験に合格したが、デビューは2月に遅れた。2戦目で勝利したが先を見込んで青葉賞などのダービートライアルをパス。今後のさらなる成長を楽しみにしている。


ニシノマナムスメ21(牝、競走馬名:セイウンチドリ)

父:ロードカナロア(キングマンボ系/欧)
母父:アグネスタキオン(Pサンデー系/日)
生産牧場:ガーベラパークスタッド
育成牧場:西山牧場育成センター
馬 主:西山茂行
調教師:村田一誠(美浦)
成 績:[0-1-4-3-1] 未勝利
獲得賞金:1,000万円
コメント:母母のニシノフラワー経由でSomethingroyalに至る牝系で、同じくSomethingroyal牝系であるロードカナロアとの牝系クロス(厳密には、Secretariat,Syrian Sea,The Brideの全きょうだいクロス5・6×5)を狙ったものだった。6月末デビューといい滑り出しだったが、賞金は持って帰るものの未だ未勝利。新馬勝ち以降全く着にも絡まなくなるよりはいいし、牝馬なので繁殖の世界が開かれている分牡馬より遥かに好待遇なのだが…

カンタービレ21(牡、競走馬名:ジャズ)

父:ルーラーシップ(キングマンボ系/欧)
母父:ディープインパクト(Tサンデー系/日)
生産牧場:三嶋牧場
育成牧場:三嶋牧場
馬 主:石川達絵
調教師:辻野泰之(栗東)
成 績:[1-1-1-1-1] 2024/5/5(5戦目)
獲得賞金:1,033万円
コメント:母カンタービレは2018年のフラワーCローズSの勝ち馬で秋華賞3着。本馬はその初仔で、父ルーラーシップ×母父ディープインパクトは最もありふれ、ある程度実績のある組み合わせだが、キセキ&ビッグリボンの全きょうだいは石川達絵オーナーを代表する馬である。
9月22日ゲート試験合格で12月17日デビュー。奇しくも母と同じ頃合でのデビューとなったが、2戦目での権利獲得失敗(9着)で放牧へ。春クラシックへの参戦権を失った形となったが、3月に3戦目を迎え、5戦目に勝ち上がる。引き続き在厩しているとのことで、夏の上がり馬として台頭できるかが鍵になりそうだ。

母クロコスミア21(牝、競走馬名:モカラルビー)

父:サトノダイヤモンド(Tサンデー系/日)
母父:ステイゴールド(Tサンデー系/日)
生産牧場:ディアレストクラブ
育成牧場:ディアレストクラブイース
馬 主:ヒダカ・ブリーダーズ・ユニオン(17.5万円×200口)
調教師:四位洋文(栗東)
成 績:[0-0-0-0-3] 未勝利
獲得賞金:0万円
コメント:母クロコスミアは府中牝馬Sの勝ち馬でエリザベス女王杯で3年連続2着の実績がある。欧州寄りの肌馬にサトノダイヤモンド牝馬が中長距離のレースで走るという見立てでの指名だったが、番組編成との乖離が起きているのが現実。母クロコスミアは2歳でもある程度走れてはいたが、完全にスタミナに出た本馬には2600mぐらいが適距離だったか。残り3ヶ月でどこまで?

母モーニングリズ21(牡、競走馬名:ブラックライズ)

父:キタサンブラック(Tサンデー系/日)
母父:Acatenango(ハンプトン系/欧)
生産牧場:チャンピオンズファーム
育成牧場:
馬 主:インゼルレーシング(5.6万円×475口)
調教師:清水久詞(栗東)
成 績:[0-0-0-0-5] 未勝利
獲得賞金:0万
コメント:近親には2017年にフランスのクラシック2冠を達成したBrametot(IRE)がいる血統で、キタサンブラックには欧州血統がいいだろうという見立てで、当年産駒数の少なかった中から選出。現時点でまだ未勝利の身だが、それだけにとどまらない問題を起こしてしまい……

母メイショウオウヒ21 (牡、競走馬名:メイショウソウタ)

父:ドレフォン(ストームバード系/米)
母父:マンハッタンカフェ(Tサンデー系/日)
生産牧場:三嶋牧場
育成牧場:三嶋牧場
馬 主:松本好雄
調教師:岡田稲男(栗東)
成 績:[0-1-0-1-1] 未勝利
獲得賞金:303万円
コメント:JpnⅠ2勝(当時)のメイショウハリオと、重賞勝ち馬テーオーロイヤル(当時)の弟。コルトサイアーの産駒成績をしている母で牡馬、かつ仕上がりの早いストームキャット系になって早い時期からの活躍を狙ったが、現時点では勝利に至っていない。気性、走りともにハリオ寄りのようで、12月の新馬こそ芝となったが、以降の2戦はダートを使って両方入着している。特にダート2戦目については2着になったが、ここで放牧となった。現時点では帰厩しており、2勝をあげてレパードSに出たいところ。

母ミッキーチャーム21 (牝、競走馬名:ミッキースピネル)

父:ロードカナロア(キングマンボ系/欧)
母父:ディープインパクト(Tサンデー系/日)
生産牧場:三嶋牧場
育成牧場:三嶋牧場
馬 主:野田みづき
調教師:中内田充正(栗東)
成 績:未出走
獲得賞金:0万円
コメント:ここまででわかると思うが、三嶋牧場の育成馬を積極的に指名していた。(これで3頭目)
ミッキーチャームは夏の上がり馬としてアーモンドアイの秋華賞で2着に迫ると、翌春の阪神牝馬SクイーンSを勝利した。その後は体調の不安からレースに出ることはなく繁殖入りした。そんな母の体調の悪さが影響しているのかは定かではないが、3歳3月になってやっとゲート試験に合格。そこから出走登録一歩手前まで行ったが再度放牧。未勝利戦の終了までに出走できるかどうかすらも怪しくなってきた。

母イシス21(牝、競走馬名:ダイタジェネシス)

父:ドゥラメンテ(キングマンボ系/欧)
母父:キングヘイロー(リファール系/欧)
生産牧場:グランデファーム
育成牧場:グランデファーム?
馬 主:中込哲太郎
調教師:中川公成(栗東)
成 績:[0-0-0-0-2] 未勝利
獲得賞金:0万円
コメント:全姉にドゥーラがいる血統で、無論その再現を狙ったわけだが、その試みは同じ全姉のドゥラッツォの再現という形になった。ただドゥラッツォより諦めは悪く、未だ中央での勝利を狙っているあたりはまだ希望がある。

母ジェラシー21(牡、競走馬名:カリーニョ)

父:ドゥラメンテ(キングマンボ系/欧)
母父:ハービンジャー(ダンチヒ系/欧)
生産牧場:ノーザンファーム
育成牧場:ノーザンファーム空港
馬 主:近藤英子
調教師:杉山晴紀(栗東)
成 績:[1-0-2-0-0] 2024/5/4 3戦目
獲得賞金:870万円
コメント:ドゥラメンテも欧州型の方がいいという持論の上で、推奨のあったハービンジャー肌馬を選んだわけだが、(昨年の青本をまだ持っている人は、P166を見てみよう。母父ハービンジャーについての記事があるぞ!)この人のメジャーな新種牡馬に対する逆張りはなんとかしたほうがいい。(先述の記事にはアーバンシックとレガレイラが推奨されていたぞ!)
本馬に戻ると、11月デビューで3着になったけど、5か月休養(なぜ?)して3月に復帰、5月に初勝利をあげた。うーん……

母リュズキナ21 (牝、競走馬名:ルージュスエルテ)

父:ハーツクライ(Tサンデー系/日)
母父:Storm Cat(ストームバード系/米)
生産牧場:ノーザンファーム
育成牧場:ノーザンファーム早来
馬 主:東京ホースレーシング(10.5万円×400口)
調教師:国枝栄(美浦)
成 績:[2-0-1-0-2] 2023/9/3 2戦目
獲得賞金:2286.6万円
コメント:ドゥラエレーデ枠(調教話題馬)として後から指名した。当初のコメント(牝馬だけどダービーへのクラシック登録を進言した)から中距離路線に進むものと思っていたが、東京最終週の新馬戦(1800m)は極度のスローペースを前に7着。2戦目、夏の新潟1400mでの勝ち上がりとなり以降マイル路線に向かうことになった。阪神ジュベナイルフィリーズを挫石で回避したり、クイーンC3着で賞金加算に失敗するなどあってGⅠ参戦は叶わなかった。(こういう馬はあんまり上がり馬にならないイメージがある)


(以下、東京ダービーが成績集計期間に含まれなかったためにnetkeibaPOGでは指名しなかったが、仲間内のドラフトPOGで指名した馬)

母ダンシングクイーン21 (牡、競走馬名:クリノユウセイ)

父:エピカリス(Dサンデー系/日)
母父:Giant’s Causeway(ストームバード系/米)
生産牧場:若林順一
育成牧場:不明
馬 主:栗本博晴
調教師:伊藤伸一(美浦)
成 績:[0-0-0-0-1] 未勝利
獲得賞金:0万円
種牡馬枠は遊びだと思っている中の人によるマイナー新種牡馬の選択、この年はエピカリス。クリノプレミアムの半きょうだいで、中央での登録が済んでいた馬というだけでの指名なのだが。まあ、3月の既走馬相手の初出走はタイムオーバーにならなかっただけマシとしか…

母ベルプラージュ21(牡、競走馬名:オペラプラージュ)

父:ニューイヤーズデイ(ミスプロ系/米)
母父:キングカメハメハ(キングマンボ系/欧)
生産牧場:追分ファーム
育成牧場:追分ファームリリーバレー
馬 主:G1レーシング(60万円×40口)
調教師:中内田充正(栗東)
成 績:[1-0-0-0-0] 2023/10/7 1戦目
獲得賞金:550万円
コメント:新谷功一厩舎のダート馬を狙った指名。新馬戦除外に対してフルゲート割れの同条件未勝利に出走させるという強気ぶりは勝利という形で身を結んだが、その後左前橈骨遠位端骨折による全治6か月の診断を受け休養。初出走の競走で2着となったブルーサンが雲取賞を勝利して羽田盃に駒を進めていることから、本馬の能力も相当のものがあると思われる。


反省

全体的に仕上がりの十分でない馬を指名したことで、出走の機会が削がれたこと。6月にデビューできた2頭が1000万円稼げていることを考えたら、早期デビュー馬で固める作戦は充分にある。netkeibaPOGは出走で10pt(賞金は1万円1ptのレートで1万円以下切り捨て)入るので作戦として有効だし……
その他:JRA-VANのシェアポイント狙いをやってみたい。今年の検討材料。