Yatsukawa Fountain

発想のビビンバ

2023年優駿牝馬に関する書簡(距離適性考察)

イングランドアイズ(抽選突破) 横山和
活躍馬を輩出するクイーンCを4着。
母はオークス馬のヌーヴォレコルトだが、Kingman産駒では2400は厳しいのでは。(Frankel産駒のように欧州で12F級のG1を勝ってる訳ではないので)


エミュー M.デムーロ
道悪のフラワーC勝ち馬…1600mよりは1800mで好成績で距離は持ちそうな部類。ただ良馬場では実力不足に映る。


キタウイング 杉原誠人
左回りの新潟は[2-0-0-0]だが、おそらくは新潟巧者。母父アイルハヴアナザーなど、母系を見るに根っからのマイラーの雰囲気。


キミノナハマリア 三浦皇成
フローラSは10着に敗れたが、血統は中長距離に向く血統。瞬発力がないので逃げてなんぼ。ただ逃げなさそう。


コナコースト D.レーン
三代母はダービー馬フサイチコンコルドの半妹。母コナブリュワーズは短距離マイルで走ったが、フレンチデピュティSadler’s Wellsの影響を受けた先行粘り込み型で、キタサンブラックでスタミナを足すことで問題点は解消されている。


ゴールデンハインド 菅原明良
フローラSを逃げて上がり3F34.1、総合タイム1:58.9の好内容で勝利。ゴールドシップ産駒はオークスで度々好走していることからも見逃せない。(唯一凡走したシーグラス以外はオープン競走勝利または重賞で3着以内の経験あり)


シンリョクカ 吉田豊
近親にマイルチャンピオンシップを勝ったダノンシャーク。母母はCaerleon産駒の英国馬で父キングカメハメハ。ある程度のスタミナを有する母系にサトノダイヤモンド。短距離向きの持続力が阪神JFでは発揮されたが、オークスにも対応可能。


ソーダズリング 武豊
前走のフローラSは主戦の武豊騎手が先約(他場)。単純に手戻り。ディープインパクト産駒の姉マジックキャッスルは人気薄ながら5着。ハーツクライ産駒・武豊騎手となるのは+で、相手関係が強化とはなるが…


ドゥアイズ 吉田隼人
ルーラーシップ×母父ディープインパクトは近親交配の回避という点からも多く行われ、多くの活躍場を輩出する組み合わせ。同世代のドルチェモアよりはスタミナに寄った母系で、レベルの高いクイーンC組なのも高ポイント。


ドゥーラ 斎藤新
欧州の持続力のある瞬間力に富んだ母系にドゥラメンテを配して、正にオークス向きといえる。活躍が早くなければ早々とオークスを視野にローテーションを組むところだったが、早期に札幌2歳Sを勝ったことで距離の短い桜花賞を無理無理出ているように取れる。(登録はないが、京都の菊花賞に出ても面白いのではないか?)


ハーパー C.ルメール
JBCレディスクラシックを制したヴァレーデラルナの半妹。ハーツクライ産駒ではあるが、母(マイル)と姉(ダート18)のイメージから2000mぐらいが適正距離だと思われる。案外危険かも。(シンリョクカと同じくクラシック5大競走全登録馬ではある)


ヒップホップソウル 津村明秀
前走フラワーC2着の後オークス直行を選択。賞金的にはだいたいそれで足りる。ベゴニア賞では逃げるNHKマイルC覇者シャンパンカラーに2番手からクビ差接近。キタサンブラック産駒で伏兵の予感はあるが、マイル〜2000の方が向いてそう。


ペリファーニア 横山武史
エフフォーリアの半妹。父モーリスは成長遅めだし、母父ハーツクライでまだ成長しきっていない感じもするので4歳以降に化けそう。リスグラシュー並みの大物の予感。オークスはまだ距離不安あり。


ミッキーゴージャス 戸崎圭太
父ミッキーロケットも母ミッキークイーンも、宝塚記念で3着内に入った経験があり、不安はない一族の子。レース経験の浅さと初良馬場をどれくらい挽回できるかが鍵。


ライトクオンタム 田辺裕信
桜花賞2番人気だが能力以外でオッズ押し上げた印象。シンザン記念は現時点でレベル低く桜花賞も流れ込んだ感じで能力に疑問。距離も微妙。


ラヴェル 坂井瑠星
半姉、父ハービンジャーナミュールは距離をこなしたが、キタサンブラック産駒でどうかという部分が焦点。サンデー系の中では持久力は高い部類だし、ステイゴールド系までとはいかないが欧州要素も強そうなので桜花賞よりオークス向きか。


リバティアイランド 川田将雅
母ヤンキーローズはオーストラリアの馬産で最も重視される2歳短距離戦の総本山ゴールデンスリッパーS(G1)2着馬でありながら、中距離のスプリングチャンピオンS(G1)を1着。コックスプレートで3着と中距離でも見劣りしない。ドゥラメンテはスタミナもあるので2400も持つだろう。懸念点は2000mより上での重賞勝利がない厩舎と、噛み癖のある彼女の気性。


レミージュ 荻野極
キズナ産駒は牝馬では2400をこなす馬は多くなく、本馬も2000mの勝利はあるが、きさらぎ賞ではフリームファクシと1.1秒差つけられており、相手が強いと厳しい。近親のキズナ産駒にスマートリアンがいる点、本馬もスプリント〜マイルあたりが適正距離になりそう。(注:オークスで3着に激走したハギノピリナは母系にDictusを含んでいた)


距離適正・印
↑長
ドゥーラ穴
ゴールデンハインド◎
ミッキーゴージャス△
キミノナハマリア
シンリョクカ▲
ドゥアイズ△

ソーダスリング△
リバティアイランド○
コナコースト△
ラヴェル
ペリファーニア
ハーパー

イングランドアイズ
ライトクオンタム
エミュー
ヒップホップソウル
レミージュ
キタウイング
↓短

 

 

ChatGPTに競馬予想をさせてみる(大阪杯編)

ChatGPTというAIチャットボットが最近流行している。

ChatGPT(チャットジーピーティー、Generative Pre-trained Transformer)は、OpenAIが2022年11月に公開した人工知能チャットボット。原語のGenerative Pre-trained Transformerとは、「生成可能な事前学習済み変換器」という意味である。OpenAIのGPT-3ファミリーの言語モデルを基に構築されており、教師あり学習強化学習の両方の手法で転移学習されている。

出典:フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』

いわば会話のAIなので、専門外と言える競馬の予想をさせてみる。すでに競馬を専門としたAIはかなりの数存在しているのですが

 

ChatGDPの競馬知識ってどれくらいのもんなの?

予想してもらう前にまず、ChatGDPにどれくらい競馬の知識があるか聞いてみる。

手始めに、以下のような質問をした。

ChatGPTとのやりとり


いつから日本は南米になったんだ?*1

名前はちゃんとできているのに細かい部分に粗が出過ぎている。

 

ついでこんな質問もしてみる。

ChatGPTとのやりとり

これはひどい。クラシック競走の「それぞれ一回しか挑めない」という重要性の根幹をぶっ壊してきた。

生まれ年とかつっこむべき場所はいっぱいあるのに、それすらしたくなくなるほどにひどい。

オルフェーヴル2回出てくるし、それぞれの生まれ年が違うのもひどすぎる。

まて、トウショウコングという名前の競走馬なんていたか?*2

 

という有様で、今から「ChatGPTの競馬知識がひどすぎる」というタイトルに変えてもいいのだが、当初の目的である今日の大阪杯を予想させてみる。

*1:南半球のいくつかの国では芝とダートが混合した三冠競走が行われている。

*2:JBISのデータベースで調べたら、ない競走馬の名前だった

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相鉄東急直通線ダイヤ詳細発表直前予想

11月24日、相鉄と東急で合同のプレスリリースが発表された。

▼相鉄

相鉄・東急直通線運行計画概要のお知らせ【相模鉄道】 | 相鉄グループ

▼東急

2023年3月開業(予定)東急新横浜線の運行計画の概要について|ニュースリリース|東急電鉄株式会社

来る来年3月に開業する相鉄・東急直通線についての運行計画の発表で、同日には路線開業とともに新たに開業する新横浜駅での記者会見が実施された。

相鉄・東急直通線、運行本数は1日200本 新横浜駅を公開 - Impress Watch

 

おそらく来週の金曜日、12月16日には改正詳細のプレスリリースが発表される(昨年度の相鉄ダイヤ改正発表は改正日のおおむね1か月前だった)ので、この概要をふまえてダイヤ改正後を予想しようというわけである。なお、東急線内のダイヤについては、目黒線は基本的に手を加えず、東横線菊名駅始発の各駅停車を新横浜線直通の急行列車に置き換えるものとする*1。これで大体合っている気がする。

 

既存の発表内容(要約)

東急東横線からの直通列車は原則いずみ野線(湘南台方面)に、東急目黒線からの直通列車は原則本線(海老名方面)に直通する。*2

 

また、東急線側では全列車が東急東横線東急目黒線に直通することから。日吉を始発、および終着とする列車は設定されない。*3

 

直通列車の相鉄線内の種別は、本線は「各停」と「特急」が、いずみ野線は「各停」「特急」のほか、朝時間帯にのみ「通勤特急」が設定される。

東急線では、東横線直通列車はすべて「急行」で統一される。目黒線では「急行」と「各駅停車」が設定される。また、各新横浜線内は全列車が各駅に停車する。

 

ダイヤ予想での前提

標準所要時間は、西谷・羽沢横浜国大間2分、羽沢横浜国大・新横浜間4分、新横浜・日吉間6分とした。また、羽沢横浜国大から先におけるJR線のダイヤは極力動かさないものとする。

 

平日日中/土休日(1)

横浜線には6本が乗入れ列車として設定される。そのうち、相鉄に直通するのは4本。東横線2本と目黒線2本、さらに目黒線2本が直通列車として設定される。

この時間帯は相鉄、東急ともに30分パターンのため調整は不要。想定は以下の通りとなった。

<ダイヤ上の種別色>

目黒線の列車は点線)

  • 各駅停車 - 緑
  • 快速 - 水色
  • 特急 - オレンジ・破線
  • 東急線)急行 - 赤

相鉄線内日中の予想ダイヤグラム(1)

JR直通が引き続き片方向特急運転を実施。東急線直通列車は各駅停車で向かう。パターンに2本ある快速のうち、目黒線直通列車に接続するものはいずみ野線に直通。これによりいずみ野線快速の運行時間拡大が達成。一方で横浜口の各停は概ね西谷止まり。

 

なお、目黒線系統の直通列車の折り返し時間は、わずか「1分」であるため、相鉄線内のパターンダイヤを多少動かしたパターンも検討した。

 

平日日中/土休日(2)

この問題を解決することを試みながら、本線特急の両方を横浜へ向かわせないかと考慮した結果が以下の通り。

<ダイヤ上の種別色>

目黒線の列車は破線)

  • 各駅停車 - 緑
  • 快速 - 水色
  • 特急 - オレンジ・破線
  • 東急線のみ)急行 - 赤

相鉄線内日中の予想ダイヤグラム(2)

現行ダイヤでは二俣川での接続を主としていたダイヤを、西谷主体に切り替えることで、二俣川での接続待ちの時間を削減。目黒線直通系統は4分、JR線直通系統は双方向各駅停車としたうえで3分の折り返し時間を設けた。

平日夕方

朝ラッシュ以外の時間帯最大の8本/hはここで消化すると仮定して話をする。

この時間帯の特徴として、東急側が15分間隔を採用していることに対して相鉄側が20分間隔を採用している点である。このずれがこの時間帯特有の予想の難しさであった。

予想は以下の通り。

<ダイヤ上の種別色>

目黒線の列車は破線)

  • 相鉄線各駅停車 - 緑
  • 東急線各駅停車 - 黒
  • 快速 - 水色
  • 急行 - 赤
  • 特急 - オレンジ・破線

相鉄線内夕方ラッシュ帯の予想ダイヤグラム

本線特急の運行時間帯拡大を平日夕方への適用と推測し、JR直通の列車は各駅停車での運転となった。(こちらは各停にすることでの折り返しの困難さはない)

海老名行き各停6、湘南台行き特急2と直通し、横浜口の各停はすべて西谷止まり。なお、湘南台行き特急は湘南台折り返しが25分以上。

非常に複雑かつ、西谷〜二俣川での負担が大きいために、実際にはJR線のダイヤを変えて30分パターンを維持する可能性もある。どちらにせよここに関しては調整が大きそうではある。

 

平日朝(上り 西谷7:20-8:20)

プレスリリース中では、西谷駅を7時20分から8時20分に出発する東急線直通列車は、本線からが4本、いずみ野線からが7本となっており、それに合わせて予想を行った。

<ダイヤ上の種別色>

目黒線の列車は点線)

  • 相鉄線各駅停車 - 緑
  • 東急線各駅停車 - 黒
  • 通勤急行 - ピンク
  • 急行 - 赤
  • 特急 - オレンジ・破線

相鉄線朝ラッシュの横浜・渋谷・目黒方面の予想ダイヤグラム
7時20分から8時20分を黒線で示している。

おそらく相鉄が東急直通線を最も本命とする時間だと思われる。

しかしながら、相鉄は神奈川県西部(伊勢原や秦野)から横浜への通し需要も存在するため、特急を全て直通列車に回すことはできない。

そのため、JR直通列車を各停に変更、元々JR直通の特急を横浜行きに、本線特急を東急線直通に入れ替え、いずみ野線からの通勤急行が横浜への連絡を担う。

現時点の横浜行き特急は当該時間帯に3本存在するので、そこに海老名発の各停が直通(西谷7:22発)することで本線サイドの東急直通列車を4本確保、残りの7本はいずみ野線で、現行ピーク時間帯に通勤急行が走行しているダイヤを東横線直通列車とし(注:JR直通に対する現在の通勤急行の役割は特急が継承する)、残りは目黒線直通とした。(日吉で通勤特急の後ろに挿入しやすい時間だったため)

 

その他(初電終電付近)

初電は、新横浜でひかり533号(6:00発)に接続するため、5:45ごろに到着する列車が、海老名・湘南台・渋谷・目黒から来るように設定すると思われる。

終電はのぞみ64号(23:28着)から、23:45発(相鉄側のこの時間は概ね現在のJR直通列車の最終に近い)に設定されると思われるが、実際の始発・最終はもっと余裕がありそうではある。

まとめ

この改正は相鉄線にとっては大きな改革になるため、数年前から見据えてダイヤ改正が実施されていたこともあり、白紙というほどパターンダイヤをずらすことなく東急直通列車を挿入することができた。来週に発表されるだろうダイヤ改正詳細や、実際の時刻表の発表を首を長くして待っていく。

*1:ただし、元住吉駅での待避は実施せず、特急or通勤特急の前後に挿入する

*2:競合過多による共倒れを防ぐほか、遅延の多い東横線直通とJR線直通を分けたいという意図があるか。

*3:一方で相鉄線側は新横浜〜西谷の区間列車が引き続き早朝深夜に設定される?